4/19/2016

時はブラックホール

どんなに描いても描いても
時間の流れの中に吸い込まれていく

どんなに感動しても、時の中に消えていく。
僕の絵でほんの少しでも人を喜ばせられたら最高。
その気持ちで描いていて、そんな僕のような
名もない絵描きでも、不意に人の役に立つ時がある。
絵を描いて喜んでもらえる時がある。
嬉しくて嬉しくて、また絵が描きたくなる。

でも、僕のような名もない絵描きだと
そのサイクルが極端に少なくて

ほぼ毎日が自分の存在意義との戦いで。
自分の絵が世の中に必要なのか、
必要だと、自分を励ましては
時の渦に消えていきそうな絵を
描き残す。

感動は消えてしまうのか?
こんな僕でも不意に人を喜ばせられる
そんな絵が描ける時がある、それだけが
モチベーションなのに、

感動は時の渦の中へ消えていく気がする。

たぶんこれは絵に限らず、
いろんなことに対しても同じく当てはまることだと思う。

どんなに感動しても、どんなにいい絵がかけても
どんなに一生懸命生きても
時の渦の中へ消えてしまう。

そう考えれば考えるほど、何もかもが
無意味に思えてしまうけど、


だからこそ心がある、感情があるんじゃないか
だからこそ今があるなじゃないか、
と僕は思う、

過ぎ行く時のブラッックホールに負けないために
僕たちは心を持つことで、今を変化させて
無意味に意味を持たせる力があるんじゃないかと思う。

時は意識すればブラックホールだけど
意識しなければないことにもできる。

絵を描いてたまに感動させる事ができたのなら
それが過ぎ去るブラックホールに飲み込まれる
虚しい存在だと感じるわけじゃなく

心でもって感動を思い出してみればいい。

時間の虚しさに勝つために心を生み出した。
心さえ忘れなければ、いつだって人は感動できる。

時の虚しさに負けるな、自分。

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