5/11/2015

「上手く描くより」

僕は絵が上手くなりたいです。
絵を意識して描くようになってから
常々考えるようになったこの欲望。

誰よりももし上手くなれたら
きっと幸せだろうとなんとなく思って
絵が上手くなりたいと言っていました。

多分上手く描けないことの恐怖への
対策もあったんだろうと思います。

でも最近、「上手くなる」とはなんだろうと
考えるようになりました。
絵を描けば描くほど、世界中には
上手い人はゴマんといるし
絵の上手い下手も決められないほど
絵にはいろんな絵があります。

絵は観る側からすればそれこそ
好みでいくらでも良し悪しは変わります。

絵の価値は時代や観てくれる人によって
いくらでも変化するものなんだと
思います。
僕も昔はめちゃめちゃ細かいところまで
綺麗に描いたりバランスのよくとれた絵が
いいなぁと思っていたけど、最近は
落書きのようなゆるゆるの絵も
これはこれで味があっていいんだなと
思うようになりました。

伝える力、絵の構成力など、
基本的な絵の上手さはこれからも
もっともっと上手くなりたい。と
その気持ちは変わらないと思いますが
これからはもう一つ付け加えて

より自然に描くこと


この方が僕はもっと内に秘めるべき
だな。と感じています。

絵を描いていると描けないものがあったり
自分の絵が誰かの絵に似ていたりすると
ついつい無理して不自然な絵を描こうと
してしまうと思うのです。

でもそこは無理に上手く描こうとはせずに
自分の絵なんだと、受け入れてしまった方が
精神的に楽しく絵が描けるんじゃないでしょうか。

昔、ドラゴンボールの絵を真似して描いたりして
今より全然下手だったとしても
きっとワクワクして描いていたと思います。

今の自分のまま、自然に描くことは
そんな原点回帰があり、
子供の頃の自分が
いつも味方でいてくれるような
そんな描き方な気がします。

上手く描くことよりも
自分らしく自然に描くこと。
絵だけじゃなくいろんなことに
共通する気がします。

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